2006年10月12日

アイマスアニメ化で声優変更!?

バンダイナムコ統合の象徴として注目される、サンライズ制作アニメ「アイドルマスターXENOGLOSSIA」に、最近ある懸念がネット中に蔓延している。それは声優が総じて変更されてしまうのではないかということだ。根拠となるのが年齢や身長等キャラクター設定が一部変更されていることと、作品の音楽製作をバンダイビジュアル子会社のランティスが手がけるということからだ。
まず前者についてはそもそも学園モノという設定で、仮にクラスメイトだとして年齢にバラつきがあると矛盾がおきかねないし、以前ワシが述べたように765プロアイドル総出演ドラマというフォーマットであれば、(アイマス作品中の)現実世界設定と演劇上の設定は切り離されて然りと思う。

気がかりなのはむしろ後者といえよう。これまでアイマスの音楽はコロムビアミュージックエンタテインメントがリリースしてきた。いくらバンダイナムコ傘下とはいえランティスへの変更はこれまでの音楽素材が使用できなくなるばかりか、ランティス所属アーティストとなっている他事務所の声優(特にラムズやスペースクラフト等の新興勢力)がゴリ押しされる危険性も孕んでいる。

しかしワシはこの懸念に懐疑的だ。そもそもアイマスのキャスティングは業界大手のアーツビジョングループが独占している。唯一の例外はCDドラマでプロデューサー役だった泰勇気氏(元氣プロジェクト所属)だが、これはナムコ制作ではなくアニメイト系のフロンティアワークス制作であり、キャスティングも原作ゲームとは別の音響制作会社によるものだからだ。大体ランティスが所属アーティスト売込みのためにアーツビジョンの袖を振り、キャスト変更を強行したところでどうなるものか。アーツとランティスやサンライズ、ひいてはバンダイナムコグループ全体との関係に軋轢が生じるだけだ。大袈裟に言ってしまえば、アイマスとは関係のない分野でもアーツはバンダイナムコ作品への出演をボイコットできる。わかりやすい一例を言うと事務所意向だけで保志総一朗氏がキラ・ヤマト(種)や大門マサル(デジモンセイバーズ)役を降板してしまう。しかしそれではどちらも損害を被るだけだ。

昨今の声優変更事例では「乙女はお姉さまに恋してる」が騒動を巻き起こしたことは記憶に新しい。しかしこれはキングレコードと18禁版出演声優の事務所とは取引関係がなく、上記のようなリスクが発生しないからできたことだ。せいぜいファンが抗議の意志でDVDを買ってくれなくなることくらいだが、この辺も「D.C.」の時点で既に杞憂となっている。むしろ人気声優があの人気ヒロイン役を演じることがかえって話題作りとなった。18禁版の原作ファンはそもそもキャストを変えてHシーンを省いたアニメ化なんて認めないし見ないしDVDも買わない。そういう環境が生まれただけだ。
また「Kanon」の相沢祐一役のようにむしろキャスト変更が歓迎されたケースもある。これは制作した京都アニメーションの前作「涼宮ハルヒの憂鬱」のキョン役と同じ杉田智和氏ということで両作間の相乗効果が期待できることと、ファンにとってはやや不評だった東映アニメーション版のイメージを払拭する狙いがあるからだ(もちろん東映版祐一役の私市淳氏に罪はないが)

アイマスアニメに戻るがワシとしてはキービジュアルを見るに、かえって声優の知名度を意識したキャラクター配置のように思える。天海春香役の中村繪里子嬢はアニメ出演こそ少ない。しかし作品のメインヒロインでもある春香を省いては視覚的にアイマスと見受けられなくなるので、このポジションを他に譲ることはできない。
それより春香の横が何故雪歩と伊織かだ。実はこれこそ声優の知名度がモノを言う。雪歩役の落合祐里香嬢は「ToHeart2」「双恋」「クイズマジックアカデミー」等で既に知名度が高いし、伊織役の釘宮理恵嬢に至っては「鋼の錬金術師」「銀魂」等一般的にもメジャーな作品にも出演しているので訴求力が段違いとなる。早い話、アイマスやったことない視聴者に「このみの人が出てる」「ルイズ様と同じ声」という動機を与えるのも大切。個人的にはアイマスの役者は名優揃いなので甲乙は付け難いが、商売というドライな壁にぶつかる以上声優知名度によるキャラクター露出の選別もやむを得ない。

逆に噂だけで声優変更と騒ぐネットコミュニティのセンセーショナリズムが一人歩きし、かえってメディア側にビジネスとしての旨味を与えてしまうことをワシは警告したい。特に前評判の乏しい作品の場合、制作サイドですら意図のない声優変更を話題作りに利用されかねないからだ。しかしそんなことは果たして誰が望む?
posted by みなみ いくのり at 20:27| Comment(12) | TrackBack(0) | 萌え
この記事へのコメント
Kanonの相沢祐一の声優変更も、賛否両論だったと思います。むしろ、原作ファンからは否定的な意見が多かったように思います…。(杉田氏はキョンのイメージが強くなりすぎたところが原因かと思われますが)
Posted by 顎 at 2006年10月14日 11:07
ども、みなみです。アクセス解析見ましたが、カトゆーさんやかーずさんにも捕捉されてて正直びっくりしています。
とりあえず上記の文は「こういう考え方もある」ってことで、噂に惑わされないで冷静になってほしいという思いを込めたまでです。所詮一同人作家にしてPなワシでも“真実”はわかりませんので悪しからず。

>顎様
まぁ原作ファンというよりどちらかといえばハルヒも含めた京アニ作品ファンに喜ばれたと思っていただければ。
もちろん「私市さんのままでよかったのに…」という意見もblog等で散見されていたことを存じております。

それにしてもAIRの住人役はどうして京アニ版だけ小野氏になったのだか…。
Posted by (;´_●`) at 2006年10月14日 23:36
>18禁版の原作ファンはそもそもキャストを変えてHシーンを省いたアニメ化なんて認めないし

18禁のゲームがHシーンを省いて一般アニメ化されたとしても全キャスト変更や作品としての出来が悪くない限り認めると思います。

>見ないしDVDも買わない。

キャストさえ変更が無ければとりあえず初回は見ます。あとDVDを買うかどうかはその後の劇中の作画や脚本、演出等の出来によって変わってくるので何とも言えません
Posted by 通りすがり at 2006年10月15日 14:14
はじめまして。群馬・前橋のしがないアイマスプレイヤーのものです。
これから述べることは、憶測で全く関係のない話なのですが、実は一つ気になっていることがありまして・・・・。
声優もそうなんですが、音楽制作が変わるということは、その番組の「音楽担当(現在不明)」も大きく影響が出るということですよね?
「バンダイナムコ・サンライズ・舞‐(乙)HiME・ランティス」とこれらにあてはまるとくれば、『梶浦由記』が音楽担当の有力候補ではないかと思っています。
もしよろしければ、この考えに意見願います。
Posted by 奈 良P at 2006年10月17日 12:56
>通りすがり様
あーちょっと伝わりにくかったかな。実はあの文『キャストを変えてHシーンを省いた』つまり二つの要素を一つに纏めたつもりで言ったつもりだったのです。
もちろん君望のように声優が変更されていない作品もありますし、それらでも質の高いものが提供されていることは存じております。

>奈良P様
梶浦さんでしょうかね?ワシはこれも違うと思います。(そもそも梶浦さんの所属事務所はスペクラですし)
アイマスにもランティスにも関わっているといえば、ズバリあの人ではないかとワシは勝手に予想しちゃいます。敢えて名前は語りませんが。
Posted by ( ´_●`)b at 2006年10月17日 20:12
おとボクの場合問題はむしろ、
作画・演出等で結構な質のものが上がっており、
配置された声優陣も最大限仕事してるので
パッケージとしては問題のない代物が出来上がっていること、
それがゆえにキャスティングと音楽出版を握っている
スタチャのみを非難することになり、
視聴者の立場から具体的な行動で
それを行うことが極めて困難なことではないかと。


まぁ、スタチャからすれば、人数の関係が

「怒り心頭で何も買わない原作ファン」<「出演作をひたすら追いかける有名声優ファン」

である限り、何を言われても今の姿勢を変えないでしょう。
もちろん有名声優の方々にも
そのファン諸氏に罪はないのですが。

そう思うとアルケミストの「デュアルボイス」ってのは、
まだ原作ファンに配慮した措置なのかもしれません。
Posted by 通りすがり2 at 2006年10月17日 23:52
お返事どうもです。ぼくがそういった憶測を立てたのは、元のブログの本文にもあるように、「〜ランティス所属アーティストとなっている他事務所の声優(特にラムズや『スペースクラフト』等の新興勢力)がゴリ押しされる危険性も孕んでいる。」
という文章も見て改めてそうではないかと思ったからです。
基本的に梶浦由記が音楽担当をすると、そのアニメはほぼ「アタル」という図式らしいのです。
梶浦由記以外にこれらに共通する縁のある人は、まだいるんですね・・・・。
Posted by 奈 良P at 2006年10月18日 02:28
日が経った記事ながら、横レスですが。

>梶浦由記以外にこれらに共通する縁のある人
他の方のコメント見る限り、先日世間を騒がしたあのアニメのEDと劇伴を作った人しか思いつきませんが、違ったらすいません。
ちょうどKanonの話もあったし(笑
もしアニメ化の際にそうなれば、話題性としても音楽のクオリティも十分期待できると思います。
Posted by しがない駆け出しP at 2006年10月29日 12:10
映画「ザ・シンプソンズ」声優変更については絶対反対です。
理由は、今まで(TV版)のイメージがついているし、そもそも変更する必要がないと思います。
それに、映画版「ザ・シンプソンズ」試写会後の所ジョージの発言も頭にきます。
日本ではまだまだシンプソンズを知らない人も多いです。声優で話題でも集めないと、ヒットは難しいと思いますし、都内など限られた劇場でしか見られないことになると思います。
しかし、有名タレントを起用するということは、メジャー系の劇場で全国公開したいからということもあるのでしょう。
それはファンにとっては、ありがたいことでもあります。
それに、日本ではまだまだ「ザ・シンプソンズ」を知らない人がたくさんいます。
それについては、有名な声優を使って大ヒットを起こし、全ての人「ザ・シンプソンズ」を知ってもらいたいとも思います。
そこで、提案があります。
もし、どうしても20thFOXが、吹き替え版 映画「ザ・シンプソンズ」の声優を所ジョージや和田アキコなどにやらせたいのなら、映画館で、3パターンの上映をすればいいじゃないですか。
3パターンとは、
まず1パターン・・・日本語字幕版
次に2パターン・・・所ジョージなどの日本語吹き替え版
   3パターン・・・従来の声優の日本語吹き替え版
この3パターンを映画館で同時に公開すれば、全ての人が、反対しなくなると思います。
しかし、問題があります。
映画「ザ・シンプソンズ」がまもなく上映されます。
上映してからでは、この提案を実行する確率が少なくなります。
だから、すぐに、この提案を20thFOXに教えるべきだと思います。
ですが、1人や2人が教えても何にもならないと思います。
声優変更反対の人が全員で20thFOXに言ったら、向こうも多少は考えてくれると思いますよ。
Posted by at 2007年12月01日 15:28
>シンプソンズ声優変更

これは旧来からのファンにしてみたら寝耳に水でしたからね。マスコミ向けの話題作り以外の何だか。

事実、決まりかけていた「トイ・ストーリー」の吹替をポシャられて以降顔出しの仕事も請けるようになった山寺さんみたいな情熱家も声優界にはいますけど、まだワシらみたいなヲタが食いつく程度。
事務所の大きさで役がホイホイ決まってしまう芸能界の現状は呆れます。もちろんちゃんと実力の伴う役者さんもいるのであまり悪口は言えませんが。

理想としては通りすがり2さんの言うような「バルドフォースEXE」や「今日の5の2」みたいにいっそ声を選べるようにしてしまうことでしょうか。そうだ、いっそ「らき☆すた」の番外編アニメみたいなの作られて広橋こなたと平野こなたが競演するのも面白いかもw
Posted by (;´_●`) at 2007年12月04日 23:14
杉田の祐一とか超不評じゃん
Posted by 今さらだが at 2009年03月18日 15:35
>せいぜいファンが抗議の意志でDVDを買ってくれなくなることくらいだが、この辺も「D.C.」の時点で既に杞憂となっている。

結果は1巻で3200本。8巻1680本と(多分)サンライズ最悪の記録になってしまいましたが。
2006年当時のようにアイマスがマイナーなままであれば、単に有名になれなかっただけとも言えるが2007年のアイマス大フィーバー時にこの数字は…

むしろアイマスがマイナーであればもっと売れただろうね。多くのオタクがアイマス原作派になってしまったために、反ゼノグラシア派となってしまったとしか思えないよ、この数字は。

アイマスファンから見たら、ゼノグラシアは、アイマス原作を駄作と見下し、アイマスを乗っ取ろうとした敵としか思えないしな。
Posted by ffds at 2010年01月14日 03:23
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