まずはこの文章を読んでもらいたい
キー局、U局、ネット、それぞれの編成事情
〜テレビ東京アニメ事業部長・岩田圭介氏インタビュー(その2)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070206/118483/
ttp://news22.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1171359579/
この文は大体的を射ているが、2点だけズレた論調をしているところがある。それはTBSとテレビ朝日の深夜アニメに対する姿勢だ。
まず、TBSの場合ローゼンメイデンやBS-iのKey+京アニ作品群、また定期的にファン向けイベントを開催することでアニメに対する評価は右肩上がりとなっている(もっともそれ以外が捏造報道やら何やらで壊滅的だがw)この4月からは老舗・東映アニメーションと組んで「ラブ★コン」をアニメ化、日テレ・フジ同様より広い対象に向けた深夜アニメに進出する。
対するテレ朝の場合、現在深夜アニメは3枠あるが全て持込であり局は版権を持たない。また、自社制作の通販番組より遅い26〜27時台の放送だ。
これは局自身が積極的にアニメを放送しようとしう姿勢は薄く、どちらかといえば広告代理店が番組を局に『置かせてもらっている』と解釈していい。
そんな中、このような話が世間を闊歩している。
テレ朝、またしても最終回前に打ち切りか?
http://amateur-journal.seesaa.net/article/34050293.html
もっとも、局にとっては高い放映権料で購入した巨大スポーツイベントの方が、勝手に持ち込まれたアニメより大事なのは否めない。しかしそれだけで済む話だろうか。そもそもこの局は深夜アニメやマニア向け作品に対し昔から消極的だった。ガンダムXやG弾劾凰の打ち切り、ノンスポンサー・グッズCMなしの放送、今ならさしずめ日テレやフジ、そしてTBSに比べて女性向け深夜アニメに対しても出遅れるわけだ。今はかつてのドル箱「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」親会社・東映制作の特撮「スーパー戦隊」「仮面ライダー」くらいしかコンテンツがない(あとはどう考えても大株主の立場上、仕事与えないとならなくて惰性で持ってる東映アニメーション作品1枠)
そもそもこの局にはいわゆる「オタク」文化に明るい社員が一人とていないのではと勘ぐりたくもなる。いや、仮にいるとしても上司や編成関係が『とにかく大衆に受ける番組を!、世帯視聴率を!』という姿勢では出る幕もないだろう。思い出してもらいたい、2002年に開始したアニメ新番組はG帯の放送で、それも「あたしンち」「釣りバカ日誌」とファミリー向けではあるが、アニメ化が作品の将来にとって相応しいか疑問符の付くものだ。しかも前者については初代監督の大地丙太郎氏をわずか数回で更迭してるほど。
テレビが一人一台になり、ワンセグなる携帯放送まで生まれた時代に、この局のアニメに対する目標は未だ『サザエさんやドラえもんに次ぐ国民的キャラクターの誕生』なのかもしれない。もっともその大志は結構だが、我々視聴者はそんなテレ朝の変化に対応すらできない現状に呆れることくらいしか出来ない。
2007年02月21日
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ご指摘ありがとうございます、「的を射ている」ですねw
全く、最近日本語がおかしいぞ俺…
誤用じゃないって説もあるそうですよ、と茶々を入れてみる。
蛇足ながら「汚名挽回」も語義としては必ずしも間違いとは言い切れないなんて説もあるそうで。いやぁ言葉って面倒だね。
テレ東ならともかく、TBSで放送するなんて・・・、と
その後も苺ましまろも放送してますし、個人的にはTBSには期待してます(アニメだけですが)
さて、テレ朝はどうなっていくことやら
って思ってたんですが、どうやらそのようですね。
少なくとも「すもももももも」に関してはTVOAは全22話構成で
初めから作られていると言うことを、声優の鹿野優以さんが
某ラジオでコメントしていましたよ。
まぁアニメの扱いが低いってのは変わらないとは思うけど
少なくとも「打ち切り」ではないんだし、そう目くじらたてて
文句言うほどのことではないって事ですかね。